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通知表の電子化について考える。

通知表の電子化とは、具体的に何をどうすることなのか。
通知表の作成システムを電子化……しているところもあるのかな?
テストをして得点を記録する。小テストの得点を累積する。ノートや授業態度を評価する。それらを集計して、ABC 54321 の評価・評定を算出する。このへんって教員が個別に紙ベースでやってたことをエクセルのワークシート作ってやってたりする。また市販のテストの付録で集計システムが付いてたりする。
学校で市町村単位での通知表電子化っていうのはそこじゃない。通知表にゴム印押して手書きで所見を書いていたのを印刷しましょうってことだ。どうしてもそれまでの「紙の通知表」の書式に拘る。既存の用紙にプリンタで正確に評価・評定・所見を印刷しなさいって時代があったのね。既存の用紙ってやつがなんか微妙に印刷位置がずれてたりする。「すごい位置合わせ」とか使ったり、それこそ「エクセル職人」の出番。
白紙にエクセルで印刷してよいよってことになったとしても、超えるべきハードルがある。前学期の保護者印があるんで作り直しができません。2学期と3学期は別紙にしてくれんと印刷が大変。
とにかく「定規で手書きした紙の書式」に拘るから悪名高いエクセル方眼紙になる。
エクセルってのは帳票印刷用ソフトではない。表計算ソフトなのである。素点の集計と成績一覧表を作成するのはエクセルの仕事でよいのだが、帳票印刷したいならアクセス使えと。ワープロソフトの差し込み印刷で位置合わせとかいう悪夢の作業もあった。
エディコムマネージャーとかだと、PDFで通知表を作成する。既存の帳票のイメージに入力されたデータをきっちりあてはめて出力してくるわけ。
素点入力・成績処理まで体系的に電子化されてないと使いにくいのである。

所見用に「褒め殺し変換辞書」作ろうかと思ったこともある。