プログラミング教育での「主導権あらそい」とは?

 IchigoJam-FANで返信するのはちょっと長いんでここに記す。

小学校で必須化される「プログラミング教育」での「主導権あらそい」とは?

どんな機器を使うのかってことなわけだが。
IchigoJam・PC・MaciPad・Andoroid・RaspberryPi・MicroBitなどなど、emBot アーテックロボ レゴマインドストームとかの教材もある。レイヤーが違うよね。
Raspberry Pi(RasPi)は、ラズベリーパイ財団が英国で開発した、ARMプロセッサ搭載のシングルボードコンピュータ学校で基本的なコンピュータ科学の教育を促進することを意図しており、つまりPCの代替。OSはLinuxなど。
Micro:bitは、英国の11歳と12歳の小学生全員に配布される低消費電力、低コストのシングルボードコンピュータ。プログラミングはPC等で行いMicro:bitに転送して実行。

これに対してIchgoJamはというと。IchigoJam(イチゴジャム)は低消費電力、低コストのシングルボードコンピュータ・開発プラットフォーム。CPU - NXP LPC1114 ARM Cortex-M0搭載 32-bitマイコン 48MHz IchigoJam BASICが入っている。
性能も違うが、そもそも使用目的が異なる。
プログラミング教育に向けて販売されているロボット教材は、スクラッチのようなビジュアルでプログラムを作るものが多い。
何を教えるのか と 何で教えるのか の違いなわけだ。IchigoJam BASICは、RaspberryPiでも動いてる。

IchigoJamはCPUが非力。もともとは組み込み制御用のマイコンかな?BASICの性能というか、プログラムの容量が前世紀のパソコンよりも少ない。実用的なプログラムを組むには少なすぎる。プログラミングの方法を学習するには十分なわけだが。


文部科学省が出してるプログラミング教育に関する手引きには、プログラミング教育の目的は、プログラム言語の知識やプログラム作成の技能の習得ではなくて、プログラミング的思考の習得が目的というように書いてあるわけで。
IchigoJamは、いろいろ接続して制御するのは容易なのだが。プログラミングの容易さという点に置いて、RapberryPiやMicroBitには及ばない。キーボードからBASICのソースを入力するという「作業」がハードルになる。PCでプログラムを書いて、BASICあるいは他の言語でプログラミングして、変換してIchigoJamに転送するという方法はあるかもしれない。

IchigoJamの立ち位置は、文部科学省がやろうとしている小学校におけるプログラミング教育の教材ではないと思う。プログラムを作成するための基本的な知識と操作方法を学ぶにはよいのだが。IchigoJamBASICの仕様は昔のBASICよりもさらに低級言語・マシン語に近いんだよね。